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告白 女性肥満体の郷愁 美川芙美子

 最近、貴誌を古本屋で見てから、私は絶大なる貴誌のファンになりました。私は暇のあるたび古本屋をのぞき貴誌をさがしますが、なかなか入手困難です。
 私は貴誌の肥満体女性賛美に関しての記事を見てから、ひがんでいた私の人生観は一変して、毎日が楽しく生きていけるようになりました。そして肥満体女性に対するファンが多いことを知り、自分に自信が持てるようになり、私はいま幸福でいっぱいです。

 私は小さなバーに勤めている、今年27歳の未婚女性です。
 私はもともと肥満体質で、昨年などは一時期75キロ(慎重は55センチ)ぐらいまでになり、毎日、死んでしまいたいほど悩んで、絶食したり、やせ薬を飲んだり、美容体操をしたりして努力しましたがいっこう効果はなく、苦しい毎日を送っておりました。

 私は昨年末にふとしたことから、奥さんや子供さんのいるお客さんと間違いを犯し、妊娠し、4ヵ月から5ヵ月の間でおろしたことがあります。
今年の2月頃から私の体は以前にも増して太りはじめました。私は、やせる苦労をするのもいやになり、食べたいだけ食べる生活を続けておりました。

 一度妊娠した身体ですので、私の乳房は(以前から相当大きく、みんなからひやかされてました)ますます大きくなり、人がジロジロ見るので恥ずかしいほどです。私が5ヵ月前におろしたときにはお乳がすごく張って、毎日絞って捨てたり氷で冷やして乳の出をとめたりしました。

 私の身体の中でいちばん肥満しているのは、なんといってもウエストです。
 子供をおろしてからは、お腹にすごく肉がつき始め、特に下腹などは、われながらびっくりするほど大きく、まるまると突き出し始めました。

 私は貴誌の記事を見てから肥満女性の話を待つようになり、いまでは肥ることに生き甲斐を感じるようになりました。
 以前はお腹が出ているので、きつくコルセットで締めたりして、できるだけ目立たないように努力しましたが、いまではわざと、お腹の出ているのが目立つような洋服を着ているほどです。

 私はやがて30歳にもなる身ですので、これからの結婚なんかは考えたくもありません。ただ私は貴誌を読んでから、若い男の子を可愛がるようなものに非常にひかれるようになってしまい、毎日悶々と暮らしております。

 私は15歳くらいの優しい男の子をかわいがりたくてしようがありません。それも男らしくない、やさ男のほうが好きです。
 私にもしそのような男の子がいれば、私は一生懸命に働いて、そのこのためにつくしたいと考えています。
 
 大きな乳房、そしてこの大きな、肉づきのよいお腹、私のお腹は決してたるんでおりません。固い感じの脂肪ののった肉が、私のお腹のまわりには、たっぷりついています。
 私はこのお腹を突き出して、大きなお乳をかわいい男の子の顔に、息もつけないほどに与えてやりたいのです。そして男の子に私のお腹に馬乗りで、ドシンドシンとしりもちをついてもらいたい。
 私は、お腹が張り裂けそうなのを我慢して苦しむのです。そうして、さんざん苦しんだうえで、その子のお詫びをして許してもらい、張っている両方の乳房を思い切りいじめてもらいたいのです。

 私のこのような想像は果てしなく続き、生きているのがいやなくらい悩んでいたのが解消して、しあわせな夢でいっぱいになります。

こんな気持ちにさせてくださいましたのも貴誌のおかげと感謝しております。どなたか、私のような肥満女をいじめてくれる冷たい感じの若い男性はいないでしょうか? 私はただいま、夏の服を何枚か作っていますが、ウエストはできるだけきつく作り、やっとスカートのホックが締まるようにしております。
そうすると、ますますお腹のでっぱりが誇張されて、私はゾクゾクするのです。

 私はいつも小さめのパンティを穿いております。それは私のお腹をつつむことができないので、パンティのゴムの部分の上には私の大きな下っ腹がはみ出て、すごく迫力があります。

 私は人のあまりいない夜道などでは、わざとお腹を前に突き出して歩くのです。そして前から人がきたりすると、わざと両手でお腹をの両脇から前にさすり、さも大儀そうに肩で息をしてみせるのです。
たいていの人は道をゆずってくれますし、すれ違うときにチラリと私のお腹を見ていきます。

 最近、私のお腹に肉裂けがおこり始めました。
 あまり肉がつきすぎたためでしょうが、お腹のお肉から下の部分(私のお腹は異常なまでに下のほうが出っぱっているのです)にところどころ赤っぽい薄紫の線が、少しずつですができております。人に聞いたのですが、あまり肥りすぎるとできるのだそうです。
 また、私の乳房にもできております。お乳の脇のほうですが、特に腕に近いほうには何本かの肉裂けができてきました。

 私は、これ以上肥ると、歩くのにも困るのではないかと考えたりもしますが、成りゆきにまかせていくつもりです。

 私はがんらい、色白のほうです。バー勤めが終わると、家に帰ってから三面鏡の前に立つのが毎日の楽しみです。
 スカートのホックをはずしパンティだけになると、大きなお腹がまるまると出てきます。
 私は、やや垂れ下がっているお腹の下のほうを両手で静かに持ち上げるのです。そして深く息を吸ってできるだけ大きくお腹をふくらまします。それが三面鏡に映りますとものすごく迫力が出ます。
 私は両手で軽くポンポンと腹づつみを打ったり、力強くお腹一面をマッサージしていするのが、毎晩の楽しみな日課になりました。

 そういえば、私はしばらく以前のことですが、ピープショーというアメリカのストリップ映画を見たことがあります。
 そのときに出演した、よく肥満した女性がすごく印象的でした。そのストリッパーは、踊りの途中で、客席に向かい、肉づきのよいお腹を、うんと空気を吸ってますます大きくし、それを両手でいとおしそうにさすり、観客に見せておりました。
 私は、この場面を一生忘れることはできません。そのときのお腹の、なんと大きくて美しかったこと、あんなによくお腹が出るものだと思うほどでした。
 私はときどきあの場面を思い出しては真似をしておりますが、現在の私のお腹は、あの映画以上に大きいし、迫力があるのではないかと自負しております。

 私も貴誌を見て切腹の記事に感心し、自分で夜中に切腹の真似をしてみますが、ほんとうに切ることは恐ろしくてなかなかできそうにありません。

 ただ鏡の前でお腹を出し、刃をすりつぶしたナイフを持って真似だけはしてみますが、ただそれだけです。
 私は自分では切れないが、むしろ若い弱々しい男性にお腹を切られるのなら、少々の傷や痛さは平気だと思います。

 私が座っている後ろから、若い男性が片手で抱きしめ、片手は私のお腹にナイフを突き刺すというような場面を考えているのです。

 私は自分のお腹を突き出して、反り身になってあえぎます。お腹は大きく波を打って上下にふくらみ、私は片手でお腹を揉みながら、男性に切ってくれと頼みます。
 男性は私のお腹に圧倒されて躊躇し、なかなか切れません。私は「このお腹を切って、お願い−−」と泣きながら若い男性の手にすがりつきます。
 間違ってナイフは、私のお腹のいちばん出っぱっている、お腹のあたりに突き刺さります。
 私は両手でお腹をかかえ、苦しみ、血だらけのお腹になってのけぞります。そして苦しみが静まってからその弱々しい男性の顔を私の大きく張った両方のお乳で圧迫し、息がつけなくなるまでいじめます。
 真っ青になったその男性をそうしていじめながら、ともに苦しみ抜いて私は天国に行くのです。こんな想像をしているときが、私の最高のしあわせです。

 私は今夜から、このお腹にクリームを塗ります。そして毎晩手入れをします。
 私は、もうやせたくはありません。お腹だけならもっと肥ってもいいと考えますが、これ以上大きくなったら妊婦の8ヵ月腹くらいに見られるかもしれません。私は妊婦は好きではありません。お腹に子供がいなくて大きいのがいちばん美しいと思っています。

 最近、私は吸乳器を買いました。それで毎晩お乳を吸い出すようにしています。
 べつに出るわけではないのですが、私が子供をおろしたあと、お乳を絞ったことからなにかしらそうすることが楽しいのです。そのためか最近お乳が痛いまでに張ってくるときがあります。そんなときは水みたいなのが少し出るときがあります。
 私は弱々しい少年に、この張ったお乳を思いきり吸わせてみたいと想像し、その夢に生きるしあわせをおぼえているのです。
(「奇譚クラブ」1967年9月号)

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